パリでガルーストの特別展示

現代フランスの具象絵画の巨匠であるジェラール・ガルースト(1946-)の作品の展示が現在、パリ市内の2ヵ所で行われている。
3区にあるダニエル・タンプロン画廊では、「Zeugma」と題した展示会が開催中で、最近作30点余りが展示されている。主にタルムード(ユダヤ教の聖典)に着想を得た奇抜な着想の作品が目を引き、例えば、「フォアグラはコーシャ(ユダヤ教の戒律に即した食品)でありうるか」という問いかけからは、羽をむしられたアヒルたちと、思想家や「学生」たちが対峙するという連作が生み出された。エルグレコとシャガールを束ねてひと捩じりしたような歪んだ引用癖も相変わらず健在である。5月12日まで開催中。日曜休日、入場は無料。
他方、3区の狩猟・自然美術館では、「ダイアナとアクテオン」連作の展示が行われている。「ダイアナとアクテオン」はオウィディウスの「変身」の中にある挿話の一つで、ダイアナが、自らの水浴を覗き見た狩人のアクテオンを鹿の姿に変え、アクテオンは連れていた猟犬らに食い殺されてしまうという筋。狩猟・自然美術館の発注によりガルーストが制作した連作絵画が初めて展示された。開催は7月1日まで。月曜休日、入場料8ユーロ。