歌手のジャック・イジュラン氏が死去

シンガー・ソングライターのジャック・イジュラン氏が6日に死去した。77才だった。
イジュラン氏は1960年代にまず俳優としてデビュー。次いで舞台俳優として、また歌手として成功を収めた。イジュラン氏はシャルル・トレネ(1913-2001)を出発点に、トレネのジャズとスウィングのセンスを吸収。優れたピアノの弾き語りでブルージーなメロディにフランス語を見事に乗せた曲の数々を発表。ブリジット・フォンテーヌとのデュエットをはじめとする作品は、フランスのポピュラー音楽界に新たなページを切り開いた。その後、ロックへの傾斜を強めた1970年代から、最大のヒット作となったフレンチ・ポップの主流に近いテイストの「トンベ・デュ・シエル」(1988年)に至るまで、スタイルに変化はあっても、それぞれに心に残る作品を残した。ミュージックホール時代の最後の怪物であり、その重厚であると同時に軽快な声の魅力はライブでこそ本領を発揮する生粋の舞台人でもあった。