ユダヤ人殺害事件:全国で、ユダヤ排斥主義に反対するデモ

ユダヤ人の高齢者女性が殺害された事件で、3月28日に全国でユダヤ人排斥主義に反対するデモ行進が行われた。パリでは数千人が参加、閣僚2人も姿を見せた。
ユダヤ人はフランスの人口の1%に満たないが、国内で報告される人種差別的な行為の3分の1はユダヤ人が対象となっている。ユダヤ人コミュニティは暴力的な事件の標的になっていると懸念を強めており、今回の事件もコミュニティの内外で大きな反響を呼んだ。
なお、パリでのデモ行進には、極右FNのマリーヌ・ルペン党首と左翼政党「不服従のフランス」のリーダーであるメランション下院議員も姿を見せたが、いずれも参加者によりなじられて、警察による警護を受けて立ち去らなければならなくなる場面があった。これは、CRIF(ユダヤ人協会)のカリファ会長がこの2人を名指しにして、行進に来ないでもらいたいとのコメントを発表していたためで、マリーヌ・ルペン党首については先代のジャンマリー・ルペン党首時代のユダヤ人排斥の主張を、メランション氏についてはイスラエル製品のボイコットの呼びかけに同調していることを理由に挙げていた。CRIFのこうした態度表明については、狭量であり、しめやかな被害者の追悼の場にふさわしくないとする批判の声も聞かれる。