ユダヤ人高齢者の殺害事件、容疑者が逮捕

パリ11区のアパートで85才の高齢者が遺体で発見された事件で、警察は3月26日までに容疑者2名を逮捕した。地検当局は同日、「宗教的所属を理由にした殺人」の容疑で捜査を開始すると発表した。
被害者のミレイユ・クノールさんはユダヤ教徒で、身体障害があり自宅からほとんど出ずに暮らしていた。23日に自宅から出火があり、介入した消防隊員が室内で遺体を発見。刃物で刺され、殺された後に放火がなされたことが捜査により判明し、警察は殺人事件として捜査を進めていた。
容疑者の身元などは正式には発表されていないが、報道によると、逮捕された主犯格の男性は29才。近所に住むイスラム教徒で、逮捕・服役の前歴(婦女暴行との報道もある)があった。この地区で育った者で、被害者とも顔見知りであったという。もう一人の逮捕者は住所不定無職の22才の男性で、やはり犯罪歴があり、犯行に協力した疑いが持たれている。容疑者と被害者の間には揉め事があり、容疑者が報復で殺害に至った可能性もある。
死亡したクノールさんは1942年7月のユダヤ人狩り(いわゆるベルディブ事件)を危うく逃れたという。ユダヤ人コミュニティはこの事件に強く反応し、当局に対して厳正な捜査を要求していた。