サルコジ元大統領、リビア不正資金疑惑で予審通告受ける

サルコジ元大統領が21日、2007年の大統領選における不正資金容疑で予審開始通告を受けた。予審は担当の予審判事が起訴の是非を決めるために行う裁判上の手続き。元大統領は21日夜に帰宅した。
元大統領は20日朝から勾留の上で取り調べを受けていた。同日夜には例外的に帰宅を許されたが、21日には再び朝から取り調べを受け、担当予審判事らは元大統領と面談の上で、予審開始を決定した。元大統領は、収賄、選挙資金規正法違反、リビアの公金秘匿の3つの容疑で予審開始を通告された。この疑惑は2012年5月、ニュース専門サイトのメディアパルトの報道を発端に浮上。同サイトは、サルコジ氏が当選を果たした2007年の大統領選挙の際に、サルコジ氏の陣営に5000万ユーロに上るリビア資金が流れ込んでいたと報じていた。当局は2013年4月に捜査を開始。これまでに、レバノン系実業家のタキディエン氏が、2006年末から2017年にかけて500万ユーロの現金をサルコジ氏らに手渡したと証言したほか、資金の流れを裏付けるリビアの事件当時のガネム石油相(2012年4月にウィーンで変死)の手帳や、やはり事件当時にリビアの軍諜報部門責任者を務めたセヌシ氏の証言などが浮上しており、当局は予審通告に踏み切った。
サルコジ元大統領はこれまでに、「ビグマリオン事件」(2012年の大統領選におけるサルコジ陣営の不正資金疑惑)で起訴の決定を受けており、これ以外でも、「ビスマス事件」(捜査情報取得を目的とした公務員贈収賄疑惑)で予審開始を通告されている。