ベルトラン・カンタの全国ツアーが論争に

内縁の妻を殺害し、有罪判決を受けたロック歌手のベルトラン・カンタが全国ツアーを行っている。各地でフェミニスト団体が抗議行動を展開し、ツアーは物議を醸している。
カンタはロックグループ「ノワールデジール」のボーカルとして活躍、一時は社会派のアーティストとしてもてはやされていた。内縁の妻で女優のマリー・トランティニャンさんを撲殺し、2003年に禁固8年の有罪判決を受け、2011年に刑期を終えている。出所後、レコードのリリースは地道に行い、ステージにも数度に渡り上がっているが、今回のツアーは規模も大きく、現今のセクハラ告発の社会運動の高まりもあって、広く物議を醸している。カンタ側は、夏季に予定していた各種フェスティバルへの参加は見合わせることを決めたが、全国ツアーは続行。去る13日と14日にはグルノーブル市内の会場で、抗議のデモ隊が詰めかける中でライブを決行した。カンタは「刑期は務めた。社会復帰の権利はある」とし、観客に向けて、「圧力に屈せずに来てくれてありがとう」とのコメントを発表している。