マイヨール美術館で藤田嗣治展

パリのマイヨール美術館で藤田嗣治の特別展が始まった。7月15日まで開催される。
藤田は1886年生まれで、1968年に没した。没後50周年にあわせて開催された今回の特別展は、藤田の最初のパリ時代に焦点を当て、この時代の作品100点余りを集めて展示した。藤田は1913年にパリに渡り、モンパルナスに集った前衛芸術家のグループの一員として活躍。両大戦間には時代の寵児としてもてはやされ、多数の作品を残した。1931年に南米に移住するまでの28年間の作品を、当時の新聞記事やフィルム、写真(アンドレ・ケルテスによる写真など多数)など、時代を知ることができる資料と共に展示している。乳白色の裸像の数々や、ドイツ表現主義を思わせる金色の背景に浮かびあがる細長い少女たちの群像からは、同時代や過去の作品を巧みに引用したり、技法を様々に取り入れては昇華し、東洋と西洋の融合を図った特異な芸術家の道程が浮かび上がる。