セズネック事件で新展開

フランスの犯罪史上でも有名な真相不明の殺人事件として知られるセズネック事件で25日までに新展開があった。モルレー市(ブルターニュ地方)にあるセズネック氏(1954年没)の旧自宅から人骨が掘り出され、警察が捜査を開始した。
この事件は1923年に発生。実業家で県会議員のケムヌール氏が行方不明になり、ビジネスパートナーのセズネック氏が容疑者として逮捕された。捜査の過程でセズネック氏はケムヌール氏名義の電報を失踪後に地方で打つなどの工作をしていたことが判明、死体が発見されないまま、1924年に終身刑の有罪判決を受けた。セズネック氏本人は一貫して無罪を主張、戦争後の1947年に恩赦を経て出所し、1954年に自動車事故で死亡した。
今回の旧自宅発掘は遺族の希望で行われた。テラスの床下から大腿骨など2本の骨が掘り出されたことから、規定により警察が発掘を引き継ぎ、捜査を開始した。遺族らは、事件当時に11才だった親戚の証言に基づいて、ケムヌール氏がセズネック氏の妻に性的暴力を加えようとして、反撃を受けて死亡し、セズネック氏が死体を隠すなど偽装したものだと考え、家屋内の捜索を思い立ち、今回の発見に至った。警察は遺骨のDNA鑑定に着手。ケムヌール氏の親戚末裔のDNAと比較することで、本人のものであるかを確認する予定。