加工食品の摂取で発がんリスクが上昇=仏研究

仏研究チームによる大規模なコホート研究の結果がこのほど発表された。加工食品の摂取と発がんリスクの間に有意の相関関係があることが明らかになった。
この研究は、パリ第13大学、INSERM(国立医学健康研究所)、INRA(国立農学研究所)の合同研究チームが行い、その結果は英専門誌BMJに掲載された。2009年に開始された大規模コホート研究「ニュトリネット・サンテ」の枠内で、1万4980人のボランティアを対象に、摂取した食品の種類(3300種類の項目を用意)を定期的かつ詳細に調査。また、その後のがん罹患の有無を調べて、食生活と発がんリスクの関係を調べた。調査対象者のうちがんに罹患した人は2228人で、全体として、加工食品の摂取が10%増えると、発がんのリスクが10%強増えるという結果が得られた。逆に、加工食品の摂取が減ると、発がんのリスクが低くなることも確認された。がんの種類では、乳がんについて有意の相関関係を確認。大腸がんについては、傾向が見受けられるものの、統計的には有意であるとは言えないという。ちなみに、この研究に参加したボランティアの78%は女性であり、乳がんで統計的に有意の傾向が確認できたのは罹患数の多さによる。
この研究における加工食品とは、調理済み食品のほかに、食パン・菓子パン類や各種の菓子、加糖・炭酸飲料など幅広い製品が含まれる。発がんリスクとの相関関係がある理由ははっきりしておらず、添加物の影響や、パッケージに含まれる物質の影響など、様々な可能性が考えられる。研究チームは今後、統計データから実際の原因を推察するための調査を行う予定。