マクロン大統領のコルシカ島訪問:民族主義勢力の要求に応じず

マクロン大統領は7日、2日間のコルシカ島訪問を終えた。大統領は7日の演説で、コルシカ島の民族主義勢力から出されていた要求のほとんどに応じず、自治権拡大の要求に厳しい態度で臨む姿勢を示した。コルシカ自治政府のシメオニ首班は今回の訪問の成果への失望を表明した。
コルシカ島では、先の地方選挙により初めてコルシカ島統一議会(地域圏としてのコルシカ島と、コルシカ島を構成する2県の県議会を統合)が選出された。その結果、改選前のコルシカ島議会(地域圏議会)と同様に民族主義勢力が過半数を獲得することに成功。民族主義勢力は、シメオニ首班が率いる自治権拡大派と、タラモニ議長が率いる独立派の2つの勢力からなるが、選挙戦では独立要求をひとまず置き、自治権拡大の主張を主眼に据えてキャンペーンを展開し、島民の支持を得ることに成功していた。
マクロン大統領は演説において、コルシカ島についての言及を憲法に盛り込むことを提案。大統領はこれを、コルシカ島が共和国にしっかりと根付くようにするための措置だと説明。政府が予定する一連の憲法改正に盛り込むため、1ヵ月以内に内容を詰めることを提案した。大統領はその一方で、コルシカ語をフランス語と同等の公式言語として認めるとの要求については拒否。「コルシカ島居住者」資格の認定についても、住宅難解決のために有効な手段とは言えないとして応じない考えを示した。収監中の「政治犯」の身柄を島内の刑事施設にまとめるという要求についてはあえて言及せず、厳しい態度で臨む姿勢をちらつかせた。