バイユーのタピスリー、英国に貸与へ

マクロン大統領は18日、英国を訪問してメイ首相との首脳会談に臨む。この機会に、有名な「バイユーのタピスリー」を2020年に英国に貸与することを約束する。
バイユーのタピスリーは、ノルマンディ公ウィリアムが1066年にヘイスティングズの戦いでイングランドを平定するまでの経緯を描いた絵巻物。亜麻の布地に刺しゅうにより戦いの様子などが生き生きと描かれており、ユネスコの世界遺産にも指定されている。全長は70メートル、総重量は350kgに上る。11世紀後半にケントのカンタベリー僧院付属の工房で制作されたものと推定されており、初めての里帰りということになる。普段はバイユー市の専用展示施設にて常設展示されているが、2016年12月からは、新展示施設の整備事業に絡んで、4年間の期限で、展示を継続しながら科学調査が進められており、これが終了後に貸与される。英国では、おそらくロンドンの大英博物館で、関連の所蔵品とあわせた特別展が開催されるものと予想される。
マクロン大統領は、欧州連合(EU)離脱後も英国との絆をつなぐ意志の象徴とするべく、今回の特別貸与を決めた。ただ、タピスリーは極めて脆く、マクロン大統領の「文化外交」に眉をひそめる美術館関係者も少なくないという。