フランス、プラスチックのリサイクルに遅れ

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欧州のプラスチックメーカー業界団体PlasticsEuropeが1月11日に発表した報告書によると、フランスにおけるプラスチックのリサイクルはほかの欧州連合(EU)加盟国に比べて大きく遅れている。この報告書は2年毎に発表されるもので、今回の報告書は2016年のデータを対象としている。EU平均での2016年のプラスチックリサイクル率は31.1%、熱リサイクルが41.6%、埋め立てが27.3%だったのに対し、フランスではこの割合がそれぞれ22.2%、43.5%、34.3%となった。フランスは、リサイクル率(22.2%)ではほぼ最下位に近く、熱リサイクルを含めた割合(65.7%)の順位では全体の中程度にとどまった。フランスは、特にプラスチック全体の62%を占めるプラスチック製包装のリサイクル率が26.2%と、EU平均(40.9%)に比べて顕著に低い。また、プラスチック製自動車部品についても埋め立てられる率が70.5%に達し(EU平均は46.3%)、これがフランスがプラスチックリサイクルで下位に沈む理由となっている。仏フィリップ首相は昨年7月、2025年までにプラスチックを100%リサイクルするとの目標を掲げているが、目標は非現実的だとの指摘が多い。
報告書によると、スイス、オーストリア、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ドイツといった国においてはリサイクルおよび熱リサイクルを合わせた割合が98%超に達する。これらの国は、プラスチックの埋め立てを大幅に制限しており、これが奏功している。ただし、これまで欧州でリサイクルされたプラスチックの半分以上は中国に販売されていたが、中国は昨年外国からの廃棄物の受け入れを中止したため、これが欧州でのリサイクル率を大きく引き下げる恐れが指摘されている。一方で、フランスでリサイクルされたプラスチックは中国への販売が少なく、これによる影響は比較的少ないと見られる。
なお、EUはプラスチック包装に関して2025年までにリサイクル率を50%、2030年に55%に引き上げることを目指している。また欧州委員会は英国がEUを離脱し、その拠出金が失われることから、新たな財源としてプラスチックへの課金を検討していると発表したばかり。