自転車ロードレース:フルームにドーピング疑惑

自転車ロードレース「ツールドフランス」で4回の優勝を誇る有力選手の英クリストファー・フルーム(英スカイ所属)にドーピング疑惑が浮上した。優勝した今年のスペイン大会「ブエルタ」(9月)の際に採取された尿から、基準を大きく超えるサルブタモールが検出された。ブエルタ優勝と今年のツールドフランスの優勝が取り消される可能性がある。
サルブタモールはいわゆる「ベータ2刺激剤」で、喘息の治療薬として用いられている。世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は、同薬の吸引以外の摂取を禁止。摂取量の上限(24時間中で1600マイクログラム、12時間につき800マイクログラム)を設定すると共に、尿中の含有量の上限(1ミリリットル中1000ナノグラム)を定めている。フルーム選手の場合、尿中含有量が2000ナノグラムに達しており、上限を大幅に超過していた。規定によると、この場合、選手側が含有度が高くなった理由を説明できない限り、規則違反で制裁(出場した競技の結果抹消、出場停止処分)が課される。フルーム選手側は、喘息の治療のために吸引で摂取したもので、規則には違反していないと主張している。
フルームは2013年にツールドフランスで初優勝、2015年から3連勝中だった。所属するスカイは2012年のウィギンズを含めると、この6年間で5回の優勝選手を出しているが、違反が確定すれば、厳しい状況に陥るのは避けられない。