共和党党首選、ボキエ候補が圧勝

保守野党の共和党は10日、党首選第1回投票の投開票を行った。ローラン・ボキエ候補が74.6%の得票率を達成、決選投票を待たずに当選を決めた。フィヨン派のポルテリ候補は16.1%、ジュペ派のドカラン候補は9.2%に留まった。投票者数は9万9600人に上り(有権者である党員数は23万4900人)、目安となっていた10万人に近い水準を確保できた。
ボキエ新党首は42才。高等師範学校(ENS)出身で歴史学を専攻、次いで国立行政学院(ENA)を卒業し、政治家としてのエリートコースを進んだ。2004年に下院議員に初当選、2007年以降はサルコジ右派政権で高等教育相を含む閣僚職を歴任した。現在は、オーベルニュ・ローヌアルプ地域圏の議長を務める。党内ではサルコジ元大統領派の支持を受けており、オルトフー欧州議員(元内相)などが積極的にボキエ氏を支援している。
ボキエ氏は選挙キャンペーンで右寄りの姿勢を打ち出し、「右派の復活」をアピールしたが、そうした姿勢表明については、党内にも批判の声がある。また、中道政党UDIのラガルド党首は投票前に、ボキエ党首の下で共和党との協力はないと言明している。ボキエ氏はまず、党内の結束を回復し、野党勢力の中心としての足場を固めるのが課題になる。党の要職の任命が当面の仕事となるが、ジュペ元首相の側近であるビルジニー・カルメル氏を副党首に任命するなどして、党内の結束をアピールするものと予想される。