今年のゴンクール賞とルノドー賞、いずれもナチスがテーマ

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仏主要文学賞のゴンクール賞とルノドー賞の今年の受賞作が6日に発表された。いずれもナチスドイツをテーマとする作品が選ばれた。
ゴンクール賞はエリック・ビュイヤール氏(49)の「議題」(アクト・シュド社刊)が受賞した。ビュイヤール氏はこれまでに9作の小説を発表、映画・ドラマの脚本家としても活躍している。受賞作は、ナチス・ドイツによるオーストリア併合(1938年)までの経緯を綿密な史実調査を元に独自の作品世界として描き、特に当時のドイツの産業界がナチス・ドイツの野望を後押しする役割を果たしていたことを浮かびがらせている。
ルノドー賞はオリビエ・ゲーズ氏(43)の「消えたヨーゼフ・メンゲレ」(グラッセ社刊)が受賞した。メンゲレはナチスの強制収容所で人体実験を率いていた「狂気の科学者」で、ナチスの崩壊後は南米で逃亡生活を送った。作品は逃亡時代の描写を中心に、アルゼンチンで形成された「ナチス・ソサエティ」の有様を克明に描き出している。ゲーズ氏はジャーナリストで、これが2作目の小説となる。