トゥールーズ地方のテロ事件(2012年):犯人の兄に禁固20年の実刑判決

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2012年にトゥールーズ地方で発生した一連のテロ事件の裁判で、パリ重罪院は11月2日、犯人モハメド・メラの兄であるアブデルカデル・メラ被告人(35)に禁固20年の実刑判決を言い渡した(禁固期間の3分の2は減刑不可期間)。モハメド・メラに機関銃などを供給したファタ・マルキ被告人は禁固14年の実刑判決(禁固期間の3分の2は減刑不可期間)を受けた。両被告人は控訴する見通し。
モハメド・メラは2012年、軍人を狙った襲撃事件2件(合計3人が死亡)とユダヤ人学校の襲撃事件(4人が死亡)を相次いで起こし、特殊部隊との戦闘の末に死亡した。今回の裁判で、アブデルカデル・メラ被告人は、弟のモハメドの過激化を促し、犯行に及ぶよう仕向けた疑いで、「殺人共犯」と「テロ協力」の容疑で起訴された。検察側は終身刑を求刑したが、裁判所は「殺人共犯」については証拠が不十分であるとして容疑を認めず、「テロ協力」に限って有罪判決を下した。裁判所は、犯行に用いられたスクーターの盗難などにアブデルカデルが協力していたことと、押収された文書等から、アブデルカデルがイスラム過激思想を弟らに広めていたことが明らかであることを根拠として、この判決を下した。
被害者や遺族からなる原告団は、終身刑が下されなかったことに失望の念を表明している。判決には、被告人と検察のそれぞれに控訴する権利がある。