伝統狩猟を糾弾する声が高まる

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去る10月21日にオワーズ県(パリ北方)の住宅地で狩猟隊によりシカが殺された事件をきっかけに、伝統狩猟に対する批判の声が高まっている。28日には、事件があった場所の近くで500人程度が集まり、伝統狩猟禁止を求めるデモが行われた。また、動物愛護協会は30日に、コンピエーニュ地検に対して、動物虐待の容疑で刑事告訴を行った。インターネット上などで行われている数件の署名運動には合計で30万人近くが署名した。
この事件では、狩で追われたシカがコンピエーニュの森に近いサンジャンオボワ市の住宅街に逃げ込み、追ってきた狩猟家らにより、民家の庭の中で銃で殺された。この狩は、フランスではベヌリーなどと呼ばれる伝統狩猟で、領主風に馬に乗ったリーダーがチームを率いて、獲物を長時間に渡り追跡し、弱らせた上で仕留めるという趣旨。特例措置として、手負いの獣を追うために私有地に立ち入ることが認められてはいるが、刑事告訴を行った動物愛護協会は、問題のシカは負傷していなかったと指摘、違法行為を犯して動物を不当に虐待したと主張している。
貴族時代の流れを汲むこの種の伝統狩猟は、英国やドイツでは既に禁止されている。今回の事件をきっかけに、狩猟地近くに住む住民からは、専ら富裕者からなる狩猟隊が高慢な態度で時代錯誤の残酷な遊びにふけっていると糾弾する声が高まっている。