スペイン・カタルーニャ州、プチデモン首相が独立宣言:中央政府に交渉を呼びかけ

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スペイン・カタルーニャ州議会が10月10日に招集された。プチデモン首相は独立宣言書に署名したが、独立の手続きを即時に凍結し、スペイン中央政府に対して交渉開始を呼びかけた。
カタルーニャ州は1日、中央政府の反対や憲法裁判所の禁止命令を押し切って独立の是非を問う住民投票を実施。独立賛成が大多数に達したことを根拠として、10日に招集した州議会で独立宣言を一方的に行うことを決めた。ただ、同時に、独立の手続きを凍結することで、中央政府との交渉を通じて独立を達成する姿勢を打ち出した。
独立推進派は一枚岩ではなく、プチデモン首相も苦肉の策としてこの折衷的な解決法を採用したとみられる。首相が所属する右派政党PDeCATの党内では、大企業の州外流出や小口預金者の懸念といった混乱を背景に、慎重論が高まっている。その一方で、提携先の独立派の極左政党CUPは即時の独立断行の要求を続けており、独立派として結集していた寄り合い所帯が空中分解する恐れもある。首相はこのため、形式上は独立を宣言し、事実上の独立は先送りという折衷策を選んだ。
右派の国民党(PP)が率いるスペイン中央政府は10日夜の時点で、独立の一方的な宣言は受け入れられないとして州政府の対応を非難した。政府は11日朝に臨時閣議を開いて対応を協議する。中央政府としては、違法な独立宣言を行ったプチデモン首相らを逮捕するという選択肢もあるが、どのような対応を見せるかが注目される。