汚いパリ:早朝清掃だけでは追いつかず

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9月27日付のレゼコー紙は、パリの街路にゴミが散乱し、景観が損なわれている問題を取り上げている。公共の場に設置された3万個を数えるゴミ箱は溢れ、至る所にゴミが捨てられ、公園や小庭園のなかにはゴミ捨て場と化したところもある。例えば、移民が多いとされるパリ北部バルベス地区のドジャン通りは70メートルという小さな通りだが、食品を取扱う露天商のせいで道は食品ゴミで埋まり、パリで最も汚い通りとして知られている。街路が汚いことはネズミの繁殖にも一役買っている。
なお、レゼコー紙は16区に住む日本人女性が開始したゴミ拾いボランディア活動を行う「グリーンバード」を紹介している。1ヵ月に一度、パリ市内で清掃作業を行っている。参加者は日本人とパリ市民。
パリ市の衛生・清掃担当助役によると、街路の清掃は朝6-9時に行われるが、街路は午後の始めにはもう汚くなっており、午後または夜間の掃除が必要であることを認めている。午後の清掃作業を組織化するのは労組の反対もあって困難と説明している。これに対して労組CGTは、労働時間の見直しに反対はしていないが、1000人の掃除人の新規採用や午後の就労に対する報酬引き上げが必要と反論している。パリ市の清掃職員による午後及び夜間の清掃作業の組織化が難しいことから、午後の清掃作業は民間委託に頼っている。なおパリ市の半分の地域の家庭ゴミの回収はすでに民間に委託されている。Pizzorno社は、シャンゼリゼ大通りの午後の清掃契約を4年前に獲得し、毎日13時から20時まで20人をシャンゼリゼ大通りの清掃に当たらせている。一方、Derichebourg社は夏の間、セーヌ河岸通りの清掃を午後から深夜2時まで担当している。
景観改善の障害の一つに、街路を汚した人への罰金額の低さが上げられる。ニューヨーク市では数百ドル、英国では最高で数千ポンドに設定されているが、パリ市の罰金は僅か68ユーロに留まる。