社会党、党本部建物を売却へ

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社会党はこのほど、パリ7区のソルフェリーノ通りにある党本部建物を売却することを決めた。売却先探しを正式に開始した。
社会党は1980年、後のミッテラン大統領がリーダーを務めていた時代にこの建物を間借りして党本部とした。1986年には建物を購入し、所有者となった。先の大統領選と総選挙で社会党は大敗、それに連動して政党向け公的資金が大幅に減額されたことから、党運営の資金繰りのめどが立たなくなり、党本部建物の売却を決断した。建物の評価額は4000万ユーロから7000万ユーロに上る。
この建物は、製糖で財をなしたセイ一族の保有で、19世紀後半の第3帝政期に建てられた。セイ一族の相続人であるマリー・シャルロット・コンスタンスが貴族のアメデ・ド・ブロリと結婚した後は、ド・ブロリ夫人のサロンとなり、コクトーやドーデ、プルーストといった文人・芸術家が通ったことでも知られる。その後、組合活動の勃興と共に、公務員組合が1934年にこの建物を購入、1940年以降はビシー政権(対独協力政権)の「情報・プロパガンダ省」の本庁になったが、戦後は再び組合系の組織の所有物となった。のちのミッテラン大統領は、旧来の社会主義勢力が右岸に本拠を置いていたことから、一線を画す意味で下院議事堂に近い左岸の地区に本拠を置くこととして、この建物に入居、選挙での成功を経て建物も購入した。その後、「ソルフェリーノ通り」は社会党の代名詞ともなったが、今回の売却決定を経て、一つの時代が終わったことが明確になった。