資産家のリリアーヌ・ベタンクールさんが死去、ロレアルの大株主

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

仏化粧品大手ロレアルの大株主であるリリアーヌ・ベタンクール氏が21日未明に死去した。94才だった。
ベタンクールさんは世界第14位の資産家。ベタンクールさんの父親であるウジェーヌ・シュレール氏は化学を学び、ヘアダイの新製品を開発して1908年にロレアル社を起業、両大戦間の時代を通じて事業を大きく拡大した。第2次大戦時代のドイツとの協力容疑を問われたが無罪となり、リリアーヌは1950年に、父親の無罪判決に尽力したアンドレ・ベタンクール氏と結婚。政治家として活躍するベタンクール氏の陰で、1957年に父親が死亡後にロレアルの大株主として取締役などを歴任、ロレアルが国際的な大企業に躍進するのを支えた。
ベタンクールさんの保有資産額は395億ドルに上ると見られており、女性としては世界最大の資産家と見なされている。晩年には、認知障害の疑いから、実の娘であるフランソワーズ・ベタンクールメイエールさん(64)と争いとなり、2008年以来、ベタンクールさんの「友人」で写真家・作家のフランソワマリー・バニエ氏による金品着服容疑(10億ユーロ)や、サルコジ政権への不正政治献金疑惑などの事件が持ち上がった。不正献金疑惑は無罪判決で決着しており、バニエ氏の件も、刑事・民事の両面で決着がついている。母子の間でも和解が成立、ベタンクールさんは2012年来、ロレアルの取締役から退いていた。