PSAやルノー、自動運転車の開発に注力

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仏自動車大手PSAはレベル4以上の自動運転車を開発するために、人工知能(AI)を専門とするハンガリーのスタートアップ企業AImotiveと提携している。自動運転車のレベルは完全な無人運転車をレベル5とし、レベル4は特定の状況下でドライバーが全く関与しないですむものを指す。PSAはAImotiveの技術を用いた自動運転車をフランスの高速道路上で試験走行させる予定で、最高時速129kmでACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、自動レーンチェンジ、衝突回避能力、自動と手動の切り替え管理などをテストする。試験の詳細については未公表だが、レベル4及びレベル5の自動運転車の開発をPSAにとっての優先課題と位置づけた。
AImotiveは2015年に創業し、米カリフォルニア州マウンテンビューやフィンランドのヘルシンキにも事業所を展開している。自前で自動車を製造するわけではなく、PSAのような自動車メーカーとの協力を通じて、完全自動運転車の実現を目指している。
一方、競合の仏ルノーは来る9月12日に開幕するフランクフルトモーターショーで未来の自動運転車のコンセプト「Symbioz」を提示すると予告した。自動運転が可能な電動コネクテッドカーのコンセプトで、周囲の環境、道路インフラ、利用者のデジタルライフスタイルなどと完全に調和し、常に相互作用し続けるという意味合いを込めて「共生」(sumbiosis)を示唆する命名となっており、また、最後のZの文字は、ルノーのフルEV技術である「Z.E.」(Zero Emissionの略)に由来しているという。
また独高級車ブランドのアウディはフラッグシップセダン「A8」の新型車を12月に投入する予定だが、これにレベル3の自動運転システム(限定的な条件下でのみシステムが運転を行う)である「Traffic Jam Pilot」を搭載するために、型式認証の免除を申請する可能性を示唆している。このシステムは高速道路上での渋滞に巻き込まれた際に、ドライバーに代わって運転を行うもので、これを利用することで、ドライバーは他の作業に自分の時間を有効利用できる。アウディのシステムの認証をめぐっては欧州諸国を中心とする作業部会がジュネーブで協議しているが、なかなか進展しないので、同社は技術的リードを保つ狙いから、免除を求めて見切り発車する可能性を示唆している。なお、ドイツでは6月にレベル3とレベル4の自動運転車が原則的に合法化されたが、これは世界初の例で、Traffic Jam Pilotの認証免除が許可されたとしても、当面はドイツでしか合法ではないことになる。