パリ・オルリー空港を舞台にした汚職事件:モロッコの情報機関に情報が漏洩

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リベラシオン紙は9月5日付で、パリ・オルリー空港を舞台にした汚職事件について報じた。国境警備隊の責任者が2014年から歓待に応じて内部情報を流していた疑いで、5月までに逮捕された。
逮捕されたのは、オルリー空港の国境警備隊の情報室長を務める50代の警察官で、協力先の警備会社ICTSの重役も収賄容疑で逮捕された。この重役はモロッコ系で、モロッコからの不審人物がフランスに入国する際に情報を事前に警察官に通知、警察官はこの情報を得て不審人物の検挙などに当たっていた。こうした協力関係で信頼を築き、重役は警察官に対して、オルリー空港を経由して往来する、仏当局の監視対象リスト(「ファイルS」)中の人物に関する情報の提供を要求。警察官の側もこれに応じていた。情報はモロッコの情報機関のエージェントの手に渡っていたと見られている。重役の手元からは、ファイルS中の人物の情報だけでなく、モロッコと敵対するアルジェリア要人の往来の情報も押収されているといい、モロッコ側が幅広い諜報活動を仕掛けていた可能性もある。重役は警察官に対して、最初の頃は現金を渡し、後にはモロッコのリゾート地における滞在を供応していたという。