仏人7人に1人は「かなづち」

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

フランスでは2015年夏に1266件の水難事故が起き、死者436名を記録した。45才以上の人が死者の60%超を占めた。最新の疫学週報に掲載された公衆衛生当局の調査によると、フランス本国在住の15-75才のフランス人に「泳げるか?」と質問したところ、2016年には「泳げる」との回答は全体の83.7%に達した。ただし。「50メートル以上泳げる」人の割合は68.6%に低下する。
また男女差があり、「泳げる」、「50メートル以上泳げる」の回答率は男性でそれぞれ89.2%、78.1%、女性で78.3%、59.6%という結果が出た。年齢別では、15-24才では泳げるとの回答が94.8%に達したのに対して、65才以上では64.7%にとどまる。フランスでは1965年と2010年に学童の水泳能力の向上に関する通達が出され、学校での水泳教育への取り組みが強化されているので、その成果があがっているようだ。なお地域別では、南部、パリ首都圏、グランテスト地域圏(北東部)などに泳げる人が多い。
この調査はフランス人の水泳能力に関する2010年と2016年年の調査を基にしており、2010年に比べて泳げる人の割合は若干上昇したが、その能力の実態には疑問も残る。また調査は、泳ぐ場所についてはプールか野外(海、川)かを特定していないが、2015年の水難事故調査では、水の流れや疲労が事故の原因となることが多いことが確認されており、事故の発生頻度は水泳能力だけでなく、泳ぐ場所や状況に左右される面も多い。不注意やリスク判断の誤り及び本人の能力過信などが事故を招きにやすいとされる。さらに、45才以上については、水難事故にあった人の半分に健康上の問題があったことが確認されており、一定以上の年齢層では泳ぎの上手下手とは無関係に事故が発生することが鮮明になっている。