ブルターニュ地方の緑藻被害、今年は記録的な水準に

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ブルターニュ地方の緑藻被害が今年は記録的な水準に達している。今年は例年より早く、4月と5月に漂着の被害が大きく発生。2002年以来の平均的水準と比べて、汚染面積は3.5倍に上った。6月には小康状態となったが、今シーズンの被害は過去最大となることが確実視されている。
緑藻はブルターニュ地方で盛んな畜産の影響による窒素化合物汚染が背景にあると考えられている。養鶏及び養豚で発生する液肥の農地への散布により、窒素化合物が環境中に蓄積。これが水系を汚染し、沿岸の水域における濃度が上昇。そして、遠浅の湾において、これを養分として光合成により緑藻が大量発生し、海岸に漂着するという仕組みで、1990年代以来で状況が特に悪化した。緑藻は漂着後に腐敗して悪臭を放ち、派生した有毒ガスにより1989年以来で4人の死亡が確認されている。また、観光などに与える影響も大きい。政府は地元と協力して対策を導入、2010年からは状況が好転したかに見えたが、このところは再び悪化している。
折しも5日には2017-2021年の対策プランが発表。総額5500万ユーロの予算を設定し、漂着した緑藻の回収・処理と、原因への対策(窒素化合物発生を軽減する農法への切り替え)が推進されることになっている。過去に環境中に蓄積した分が拡散して消滅するまでにはかなりの時間がかかるため、対策の成果が出るのもそれだけ時間がかかると考えられる。