高速鉄道の2新線、7月2日に開業

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7月2日に高速鉄道(TGV)の2つの新線が営業運転を開始した。トゥール・ボルドー間とルマン・レンヌ間の合計522kmが開業、これにより、パリ・ボルドー間の所要時間は2時間4分となり、従来比で1時間10分縮まった。パリ・レンヌ間は1時間25分となり、こちらは39分の短縮が実現した。
ただ、新線の建設費用は1km当たりで2400万ユーロ、総額では120億ユーロ超と大きく、財政難が続く国や、累積赤字が550億ユーロに上る国鉄SNCFには、今後は支えられないと考えられる。2つの新線開業という派手なイベントはこれが最後になるとも考えられる。
2017年にはあと、モンペリエ・ニーム間の高速鉄道専用線(60km)が開業する予定だが、それ以降の計画としては、最も進んでいるボルドー・トゥールーズ間の新線もまだ許可が出揃っておらず、90億ユーロという建設費用をどう賄うかも決まっていない。SNCFはローカル線を中心とする既存の線路の改修を投資の柱に据える予定で、採算性に難がある高速鉄道新線への投資は消極的となっている。
既に、トゥール・ボルドー間の新線建設でも財源の問題が先鋭化し、初のPPP方式による整備が選択されたという経緯がある。インフラ使用料を得る民間コンソーシアムは高めの料金を認めさせており、これだと運行主体のSNCFの採算性は一段と低くなる。高速鉄道のビジネスモデルそのものが不確かになる中ではあるが、SNCFでは、特にパリ・ボルドー間では旅客機の需要を奪う形で旅客増を狙う方針で、その一方で料金は平均で10ユーロ値上げする。