英国の欧州連合(EU)離脱:金融機関の誘致は独フランクフルトが先行

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大和証券グループは23日、英国の欧州連合(EU)離脱をにらんでドイツのフランクフルトに現地法人を設立することを決めた。欧州事業を展開する拠点として、フランクフルトの誘致力が高いことを印象付けた。フランスはパリに金融機関の誘致を狙って働きかけているが、既に大きな差がついている。
報道によれば、野村グループも、英国から数十人の従業員をフランクフルトに移転する計画を検討している。米ゴールドマン・サックスも、1990年以来の拠点であるフランクフルトを足場に欧州事業を展開する方針を示している。JPモルガンやクレディスイスなどもフランクフルトに肩入れする姿勢を見せている。
フランクフルト金融市場のプロモート団体フランクフルト・マイン・フィナンスのフェート所長によると、現在20行程度と進出等で協議を進めており、うち10件程度では近く進出の決定が下るという。その中には、米国の大手5行の大部分、ロシアや東南アジアの銀行、韓国の1行が含まれている。所長によれば、今や欧州の安定を象徴する感があるメルケル首相の効果が誘致力向上に貢献している。
対するフランスのルメール経済相は28日と29日の両日、ニューヨークを訪問して米国の銀行の誘致を働き掛けるが、挽回は難しいものとみられる。