欧州のイエネコ、系統に関する調査結果が発表に

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猫のDNA鑑定による大規模な系統調査の結果が、このほど専門誌ネイチャー・エコロジー&エボリューションに掲載された。仏CNRS(国立科学研究センター)の研究者が率いる国際チームが、骨などが残るイエネコ・ヤマネコの検体230件近くを対象にミトコンドリアDNA鑑定を行い、系統の把握を試みた。検体は最も古いものが9000年前の新石器時代のものとなっている。
この結果、欧州に分布するイエネコについて、北アフリカ・中東に生息する亜種リビアヤマネコ(Felis Silbestris lybica)に由来するというこれまでの有力説が裏付けられる結果が得られた。中東の「肥沃な三日月地帯」において、農耕に伴い生じた鼠害を撃退する目的で、リビアヤマネコの飼育が進み、これが欧州に広がったと考えられる。イエネコが欧州に広まったのは5000-6000年前の新石器時代のことだが、これに次いで、紀元前5世紀頃のギリシャ・ローマ文化時代に第2陣の伝播が発生したという。こちらは航海など人間の経済活動が原動力になったと考えられる。