子供の健康異常、発生に地理的偏りが

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保健研究を行う公的機関サンテピュブリック・フランスは5月30日、内分泌かく乱物質に関係すると考えられる思春期早発症など、子供の健康異常に関する調査結果を発表した。健保払い戻しのデータを元に、各種の健康異常の地理的分布を調べた。健康異常の発生率に明確な地理的偏りがあることが分かった。
この調査は、2011-2013年のデータを対象に行われた。これによると、8才未満で第二次性徴が発現する女子のケースは、期間中に年間1173件が発生(1万人に対して2.68人の割合)。これは男子(9才未満での発現)の年間117件(同0.24人)に比べてはるかに多かった。その地理的分布は、女子の場合も男子の場合も共通して、リヨンからトゥールーズを結び、フランスの南半分を斜めに横切る線の周辺で明らかに多くなっている。
調査チームは、複数の地域を選んで、医療関係者の対応調査を行い、地域により医療関係者の対応にばらつきがないことを確認。これは、地理的な格差が、医療関係者の人為的な要因で生じているわけではない(発見されないケースが多いといった要因がバイアスにはなっていない)ことを示しており、地理的格差の原因が別にあることを示している。調査は現状把握を目的として行われたものであり、調査チームは可能な原因について論究していないが、今後の研究の方向性として、耕作物(ブドウ、穀物など)とそれに特有のインプット(農薬等)と、健康異常の発生をよりきめ細かく突き合わせることや、過去のデータに遡った調査などを行う方針を示している。