ディーゼル車両の健康被害:NOx基準値超過で年間3万8000人が早死

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ディーゼルエンジンを搭載した車両による健康被害に関する調査結果がこのほどネイチャー誌上に掲載された。
この調査はNGOのICCT(本部:米ワシントン)が世界の自動車主要11市場(欧州連合、米国、中国、インド、ロシア、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、カナダ、日本、韓国)を対象に行った(合計で世界新車販売の8割超を占める)。コロラド大学とEHAなど研究機関の協力を得て行った。
これによると、全体のNOx排出量は2015年に1320万トンとなり、これは、全車両が環境基準を守っていたと仮定した場合の860万トンと比べて460万トン多い。全体で、乗用車・小型商用車の4分の1、大型車両(トラック・バス)の3分の1が、実際の走行状況では排出量が基準値を超過している。この超過分が原因で増える早死者の数は、2015年に年間で3万8000人に上る(推計値)。欧州に限ると、この数は1万1500人に上り、うち6900人は乗用車・小型商用車、4600人が大型車両となっている。欧州は、乗用車等による健康障害の方が規模が大きい唯一の地域で、これは、ディーゼルの保有台数が特に多いことに起因している。
また、このまま各国が厳正な検査を行わないなら、2040年には年間17万4000人の早死者が出るという。