世界的なサイバー攻撃、仏ではルノーに被害

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12日に世界的なサイバー攻撃が発生した。100ヵ国程度の数万台のパソコンが被害を受けたと見られている。
攻撃はいわゆるランサムウェアによるもので、感染したパソコンには、データにアクセス不能にしたという表示が現れ、300ドルを支払わなければデータにはアクセスできないままになるという脅迫が続く。欧州では、英国のNHS(健康保険の公共サービス)が主な標的となり、12日には医療機関の機能麻痺が続いた。英国当局の発表や報道によると、使用されたのはWannaCryと呼ばれるランサムウェアで、これにEternal Blueと呼ばれるNSA(米国家安全保障局)開発のウィルス拡散用ツールが組み合わせて用いられた。Eternal Blueは盗難されたものが用いられたという。なお、メイ英首相は、NHSが保有する患者のデータの流出といった被害は確認されていないと発表している。
フランスでは、自動車大手のルノーが被害を受け、12日から工場の操業が中断された。このほか、スペイン通信大手テレフォニカと米国の輸送大手フェデックスで被害があったことが判明しており、ロシア内務省も攻撃を受けたことを認めている。専門家らによると、今回の攻撃は、ザ・シャドウ・ブローカーズを名乗る集団が去る4月半ばに明らかにしたセキュリティホールを利用したもので、それ以来、マイクロソフト社はOSを修正したが、アップデートがなされていないコンピュータは脆弱なままであるという。英NHSの場合は、マクロソフトがセキュリティ対策を既に打ち切ったウィンドウズXPが多く使用されており、これが被害を大きくした。NSAはこうしたセキュリティホールを発見し、自らの情報活動に利用するためにこれを秘匿してきたとして、NSAのやり方を非難する声も上がっている。

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