カルティエ財団現代美術館で自動車写真展

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パリ市14区にあるカルティエ財団現代美術館で、自動車写真の傑作を集めた展覧会「Autophoto(1900年から現在まで)」が開催されている。100人の著名写真家による500点近い写真が展示され、自動車が20世紀初めから現代までの写真家にとって主題や道具としてどのような役割を担ってきたかを辿り直している。自動車の発明と普及は世界の風景を変え、時間と空間の概念を一変させた。自動車が果たす社会的機能の重要性については言うまでもないが、自動車は代表的な欲望の対象としても写真家の関心を引いてきた。
20世紀の初めには、走行する自動車の動きをカメラでとらえることがすでに大きな挑戦だった。動きをとらえたダイナミックな写真で知られるジャックアンリ・ラルティーグは、1912年にディエップで開かれたACFグランプリで名車「ドラージュ」がゴールするシーンを撮影したが、車体の後半部しか写っておらず、後輪は速度のせいで歪んで見える。そのためラルティーグは最初これを失敗作と考えたが、この写真は自動車写真の古典的傑作と評価されている。一方、20世紀後半の米国の都市の風景と人々(社会的風景)を撮影したリー・フリードランダーの作品では、自動車の存在が欠かせない要素となっている。車内からバックミラーに映る光景を風景に巧みに組み入れて撮影した独自のスタイルの写真でも有名。
写真展は9月24日まで開催中。