大統領選:マクロン候補、組閣の目算は?

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大統領選の決選投票では、その結果もさることながら、マクロン候補が当選の場合、議会で多数派をどのように擁立するかが焦点として浮上している。政党を従えていないマクロン候補の場合、6月に行われる総選挙で候補者らを擁立するとしても、どの程度の勢力を確保できるかは未知数であり、大統領選の第1回投票で敗退した左右の既成政党にも、いわば裏口から戻って来るチャンスがある。保守政党の共和党の場合、どのようにマクロン候補に対してゆくかは困難な課題だが、マクロン候補の陣営も、一部の人材を切り崩して引き入れようとする動きを見せている。中道寄りのジュペ派がねらい目で、エドゥアール・フィリップ下院議員(ルアーブル市長)やアパリュ下院議員の名前が、入閣候補として取り沙汰されている。これまでにマクロン候補との「協力」の可能性を口にしたのは、ルメール前農相とエストロジ・ニース市長だけだったが、イルドフランス地域圏(パリ首都圏)のペクレス議長も、28日付のルフィガロ紙とのインタビューの中で、マリーヌ・ルペン候補を破って保革共存政権を目指すべきだ、と言明した。これに対して、ここで党の足並みが乱れると選挙で勝つ目が薄れるという判断から、バロワン元財政相などは、保守中道が総選挙で勝利したら、首相を引き受ける用意がある、と語り、マクロン候補との協力を考えるのは総選挙が終わってからだとの考えを示している。
マクロン候補が誰を首相に選ぶかも注目ポイントの一つだが、マクロン氏自身は、議会の経験が深い人物を選ぶと公言している。最有力候補は、社会党から早い時期にマクロン氏支持を打ち出したリシャール・フェラン下院議員だが、社会党内のバルス派などからは、ルドリアン国防相の下でなら結集が可能だとして、国防相を推す声も聞かれる。選挙戦でマクロン候補の支持率が足踏みしていた厳しい時期にマクロン支持を表明した中道MODEMのバイルー党首の処遇をどうするかも懸案事項となる。