大統領選挙第1回投票:マクロン候補とルペン候補が決選投票に(更新5)

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

仏内務省は、大統領選挙の第1回投票の開票結果を発表した(開票率90%)。( http://elections.interieur.gouv.fr/presidentielle-2017/FE.html )
首位はエマニュエル・マクロン候補(「アン・マルシュ」)で得票率は23.50%、2位はルペン候補(FN)で22.07%。
両候補が2週間後(5月7日)の決選投票を争う。世論調査によると、決選投票ではマクロン候補が6割以上の得票率で当選すると予想されている。
3位はフィヨン候補(共和党)で19.74%。
4位はメランション候補((「不服従のフランス」)で19.47%。
5位はアモン候補(社会党)で6.20%。
選挙運動の費用が公費で負担されるためには5%の得票率が必要だが、これを達成したのは以上の5候補。
6位はニコラ・デュポンテニャン候補(立ち上がれフランス)で4.87%。7位はジャン・ラサール候補(抵抗せよ)で1.25%。8位はフィリップ・プトゥー候補(NPA)で1.12%。9位はフランソワ・アスリノー候補(共和民衆連合UPR)で0.93%。10位はナタリー・アルノー候補(LO)で0.67%。11位はジャック・シュミナード候補(連帯と進歩)で0.18%。
棄権率は21.87%。
今回の選挙では、当初圧倒的な優位に立っていたフィヨン候補が家族の架空雇用容疑などで失速した後、4人の主要候補が接戦を演じ、票が分散した結果、首位のマクロン候補ですら得票率が25%に届かなかった。またこれまで政権を交代で担当してきた共和党と社会党という2大政党の候補者がいずれも第1回投票で落選するという異例の事態となった。
マクロン候補は昨年4月に「アン・マルシュ」という独自の政治団体を立ち上げ、8月末に経済相の地位を辞任し、11月に立候補を表明した。過去に他の選挙に立候補した経験はなく、初めて出馬した大統領選挙に当選する可能性が強まった。
ルペン候補は世論調査では安定的な支持を得て常に上位にランクされ、決選投票への進出が確実視されてきた。2002年の大統領選挙における実父のジャンマリ・ルペン候補以来15年ぶりに極右の候補として決選投票進出を果たした。しかし、第1回投票を首位で折り返すとの見方が強かっただけに、僅差ながら2位に甘んじたことは、同候補の場合、相対的な不首尾だとする見方もある。
主要候補中、惨敗したアモン候補は20時の開票速報の直後に敗北を認めるとともに、決選投票では「共和国の敵」であるルペン候補の当選を阻むため、マクロン候補に投票するよう有権者に呼びかけた。
フィヨン候補も20時40分過ぎに敗北を認めたうえで、大統領選挙後に実施される総選挙で共和党を支持するように呼びかけた。また、大統領選挙の決選投票では、ルペン候補に反対してマクロン候補に投票する以外に選択の余地はないとした。
ルペン候補は21時過ぎに、決選投票進出を宣言し、支持者に感謝を表明した。決選投票の課題は「野放図なグローバル化」を阻止するために、「本当の政権交代」を実現することにあるとし(EUと自由主義的な経済政策を支持し、現政権の後継者と一部から批判されるマクロン候補を牽制して)、「人民の候補者」である自らへの支持を呼びかけた。
マクロン候補は22時25分頃に、「ナショナリズムの脅威に対抗して」 「全てのフランス人の大統領」「全ての愛国者の大統領」となりたいと発表し、決選投票で(ルペン候補の閉鎖的なナショナリズムに対抗して)幅広く左右の有権者の支持を求める姿勢を表明した。また、アモン候補とフィヨン候補がいち早く決選投票での自らへの投票を呼びかけたことに感謝した。
なお、これに先立ち、メランション候補は、有力候補のうちでは唯一、大都市の開票結果がまだ分かっていないのでメディアが報じる得票率を必ずしも信頼がおけないとし、内務省の最終発表を待った上で、自分が落選していることが確認できれば、それを受け入れると予告した。また、その場合には、決選投票に関して支持者にどちらに投票するか呼びかけることはせず、各人の判断に委ねるとし、マクロン候補とルペン候補のいずれにも批判的な姿勢を維持した。