仏国内の子どもの髪から数十種類の内分泌攪乱化学物質を検出(消費者情報誌研究)

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4月19日付の仏消費者情報誌「6000万人の消費者」は、研究の結果として仏国内の子どもの髪から数十種類の内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)が検出されたと発表した。この研究は独立系の研究所が実施し、仏国内の都市と農村部に住む10-15歳の子ども43人についてその髪を分析。内分泌攪乱物質であることが確定している、またはその可能性があるとされている254種類の化学物質についてその存在を調査した。その結果、すべての子どもの髪からこうした物質が検出され、その平均は34種類(最小で23、最大で54種類)に達した。
具体的には、フタル酸エステル類、農薬類はすべての子どもから、また、ビスフェノール、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、多環芳香族炭化水素(PAH)、重金属、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)といった物質も一部の子どもから検出された。このうち、PCBは1987年以来使用が禁止されているにもかかわらず、一人をのぞいてすべての子どもから検出された。2015年に食品容器への使用が禁止されたビスフェノールAが検出された割合はサンプルの20%にとどまった一方、この代替として利用され、やはり内分泌攪乱化学物質である恐れがあるビスフェノールSについてはこの割合が98%に上った。さらに、燃料などの燃焼の副生成物で発がん性が疑われるPAHは70%の子どもから検出された。「6000万人の消費者」は、「仏国内ですべての子どもが内分泌攪乱化学物質に汚染されていると考えられる」と警鐘を鳴らし、当局に厳格な規制の策定・適用を求めている。
なお、環境NGOの「Generations Futures」は2月に同様の試験を環境活動家7人を対象として実施。その結果、一人あたり36-68種類の物質が検出されている。