パリ2区の歩行者天国、有名無実に

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パリの中心にある古くからの歩行者天国地区が、インフラ整備の不足などから車両通行禁止が守られない状況に陥っている。パリ市のイダルゴ市長が、セーヌ河岸の自動車専用道路の歩行者天国化を派手に打ち出す中で、当局の持続的な努力がなければ車両通行禁止の徹底は難しいことを露呈する格好になっている。
この地区は、パリ2区にあるモントルグイユ・サンドニ地区で、1991年に地区内の街路の車両乗り入れの原則禁止が決まった。乗り入れができるのは、地区内の住民やタクシー、非常用車両や配達用車両に限られ、油圧式の車止めが設置され、当初は係員52人(フルタイム雇用換算)が投入された。当初は規則の遵守が徹底されていたが、パリ市は2011年に、油圧式の車止めの保守費用を削減するためもありその稼働を停止、2014年にはこれを撤去した。2013年には地区通過を目的とする車両進入を排除する目的で交通規制を見直したが、この成果も一時的で、現在では1日の進入車両は9000台程度と、一時期の2倍に増えた。示談で処理され、警察統計には現れない事故の発生は日常茶飯事だと付近住民らは証言している。