ドルトムントの爆発事件:イスラム過激派の容疑者1人が逮捕

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4月11日に独ドルトムント市で発生した爆発事件で、警察は12日、イスラム過激派の容疑者1人を逮捕、他の容疑者1人を指名手配とした。現場に残された犯行声明から、イスラム過激派によるテロ事件の疑いがあると見て捜査しているが、犯行動機などに不審な点も多く、他の可能性もにらみつつ捜査を続けている。
この事件では、ドルトムントのプロサッカーチームであるボルシア・ドルトムントの選手らが乗ったバスが爆発の標的となった。バスは、同日に行われる予定だったUEFAチャンピオンズリーグの準々決勝戦に出場する選手らを乗せて、宿泊所から競技場に向かう途中だった。3回の爆発があり、並走していた警護の白バイ隊員1人と、選手のうちスペイン人のマルク・バルトラ(DF)が負傷した。爆発物には針金などが入っていたが、負傷は大事には至らなかった。
現場には「イスラム国」を名乗る犯行声明文3通が残されていた。ドイツに対して、トルコ国内に配備の戦闘機トーネードによる「イスラム国」の攻撃をやめることと、ラムシュタイン(ラインラント・プファルツ州)の米軍基地閉鎖を要求する内容で、「今後は、俳優、歌手、スポーツ選手など不信心者が『イスラム国』の標的に加えられる」などと威嚇している。当局は声明文の内容や犯行の手口などが従来の「イスラム国」のテロとはかなり異なっていると判断、慎重に捜査を進める姿勢を示している。なお、12日には、極左を名乗る勢力がインターネット上で犯行声明を出した(BVBドルトムントが人種差別対策を十分に行っていないなどと主張)が、この声明の真偽についても、当局は慎重な見方を示している。
ドルトムントがあるノルトライン・ウェストファーレン州では5月に州議会選挙が行われることになっており、今回の事件はそれと関係がある可能性もある。サッカー選手が標的になるという展開はドイツ国民に強い衝撃を与えており、真相の究明が待たれている。なお、11日に行われる予定だった試合は12日に延期になり、ドルトムントはモナコに2対3で敗北した。準決勝進出をかけた第2戦はモナコで行われる。

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