リヨンで工業見本市「サロン・アンデュストリ」開幕、コボットが注目株

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リヨン市で4月4日、工業見本市「サロン・アンデュストリ」が開幕する。仏経済紙レゼコーはこの機会に、人間と一緒に働く協働ロボット(コボット)に関する記事を掲載した。
日本のファナック、独クーカ、スイス・スウェーデンのABBなど大手はそれぞれコボットを出品する。スイスのストーブリは、フランスに製造拠点を置き、コボットを製造する唯一のメーカーで、今回の見本市でも「スマート・ファクトリー」シリーズの3モデル(6軸)を出品する。
コボットの世界販売は2015年に約5000台に上り、前年比で2倍に増えたが、ロボット全体の販売(2015年に25万3000台)の中ではまだ少ない。アジア諸国(中国、韓国、日本)による導入が目立ち、米国とドイツがこれに続く。フランスの導入は世界11位に過ぎず、イタリアやスペインにも劣っている。仏シレアーヌ(産業オートメーション)のアンリ社長は、「コボットといっても所詮はただの多関節ロボットであるから、あまり妄想を逞しくするべきではない」と述べている。同社長は、これまで作業頻度が低くロボット化が難しかった局面での導入に適しており、取り扱いが難しく、重量も大きい部品、例えばタイヤの作業などに適していると説明している。自動車大手PSAは、トレムリー工場にコボットを導入して成果を挙げているが、普通のロボットにはできない移動など、柔軟性がある点を特に評価している。導入を妨げる要因としては規制があり、今のところ、コボットを念頭においた規格や法令はフランスでは整備されていない。価格も数万ユーロと高めで、大量処理に適さない隙間を埋めるというこれまでの使われ方だと、導入の旨味が小さいという問題点もある。

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