住宅ローン金利、3月に再び上昇

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

4月4日発表のクレディロージュマン集計によると、新規与信の住宅ローン平均金利(保証保険料除く)は3月に1.51%となった。前月から2ベーシスポイント上昇し、2016年7月の水準にまで戻した。
住宅ローン金利は長らく低下を続け、2016年12月には過去最低記録を更新したが、その後は上昇に転じ、3月までで合計で20ベーシスポイント上昇した。それでも、長期的にみてごく低い水準に留まっており、上昇幅もかなり小さい。融資条件は借り手に有利な状況が続いており、例えば、償還期限が25年超の長期ローンが新規与信に占める割合は3月に26%と、わずかに低下したもののかなり高い水準に留まっている。
住宅ローン金利上昇の背景には長期金利の上昇がある。10年物仏国債の流通利回りは、昨年9月の0.1%が、現在では1%前後まで上昇しており、調達金利の目安となる長期金利の上昇が住宅ローン金利を押し上げる材料となっている。ただ、欧州中銀(ECB)が量的緩和を継続して潤沢な資金を市中に注入する中で、銀行の実際の調達金利は相変わらずかなり低く、足元で住宅ローン金利が上昇しているのは、必要に迫られてというよりは、利益を拡大しようとする銀行側の思惑が働いていると考えられる。その一方で、銀行間の競争は厳しく、下手に金利を引き上げることは難しく、住宅ローン金利は当面は小刻みな上昇を探る動きが続くものと予想される。

関連記事