ロンドンでテロ襲撃事件、4人が死亡

英ロンドンの国会議事堂近辺で3月22日午後にテロ襲撃事件が発生し、犯人を含む4人が死亡し、40人前後が負傷した。襲撃者は1人で、ウェストミンスター橋の上で四輪駆動車で歩行者を次々とひいた後、議事堂のフェンスに衝突、車を乗り捨てて、歩いて議事堂の入り口に向かい、警察官1人を刃物で刺殺し、別の警察官に射殺された。車による襲撃で2人が死亡した。また観光客なども多い地区とあり、修学旅行で来ていたフランス人高校生3人や韓国人旅行者5人など外国人も負傷者に含まれている。なお、死者数は当初5人とされていたが、4人に訂正された。
捜査当局はイスラム過激派によるテロの可能性が強いと判断している。メイ首相の発表によると、実行犯は英国生まれの男性で、過去に保安局(MI5)の捜査対象となったことがあり、過激なイスラム主義に影響された「周辺的な人物」だとみられている。なお捜査当局は実行犯の氏名を把握しているが、公表は控えている。またこれまでにロンドンとバーミンガムで合計8人がこの事件の捜査の枠内で逮捕された模様。
これがテロ襲撃であるなら、2005年7月7日に起きたロンドン同時爆破事件(56人が死亡)以後で最も被害の大きい事件となった。なお、この日はブリュッセルで2016年に起きたテロ事件の1周年に当たるが、これが単なる偶然なのか、意図的なものかは不明。また、実行犯が1人で、車により歩行者を襲撃するなどの手口はニース(84人が死亡)やベルリン(12人が死亡)で起きたテロ事件を想起させる。