書籍見本市「リーブル・パリ」、24日に開幕

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書籍見本市「リーブル・パリ」が24日から27日まで、パリ市内のポルトドベルサイユ見本市会場にて開催される。37回目を迎える今年から「リーブル・パリ」名義での開催となる。今年はモロッコを招待国とし、同国を含めて50ヵ国を超える外国出版社の出展が予定される。また、3000人程度の作家が、サイン会やイベントへの参加のために会場を訪れる。
フランス人作家の所得ランキング(キャピタル誌、2016年版)を見ると、1位はギヨーム・ミュッソの280万ユーロ、2位がマルク・レヴィの170万ユーロ、3位がミシェル・ビュッシの140万ユーロ(いずれも翻案権料を含まず)といつものメンバーが並んでおり、3人ともエディティス傘下の出版社と契約している。その一方で、9割の作家は年収が法定最低賃金(SMIC)以下という現実があり、SMIC以上を得ているのは8000人のみ、SMICの3倍以上は1600人とごく少ない(2013年統計)。このため、作家の3分の2は兼業者であり、教員やジャーナリストなどとの兼業が多い。ただし、著作権料を得ている者という作家の定義では、従来の小説家や文豪などをイメージするとかなり違いがあることは心得ておく必要がある。
とはいえ、全体に作家の実入りが減っているのは確かだといい、文学家協会SGDLのマリー・セリエ会長は、その背景には「過剰生産」という現実があると主張する。新刊本の点数は2007年から2014年までに25%増を記録、本が消耗財として製造され、蕩尽される中で、本の価値が下がり、作家の収入も下がっているという主張で、会長によれば、1冊の本が売れて、作家に渡るのはわずか1ユーロに過ぎず、バリューチェーンの中で最も冷遇されているのが作家であるという。