華やかにみえるファッション業界の闇

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世界でもとりわけ華やかなパリのファッションウィーク。ソニア・リキエルのジュリー・ド・リブランが 、ポンピドゥーセンターのストラヴィンスキー噴水を作ったアーティストのひとり、ニキ・ド・サン・ファル(ソニアとニキは同じ1930年生まれ)にオマージュを捧げるコレクションを発表して話題になったばかりだ。
しかし、華やかなファッション業界の舞台裏には闇の部分が潜んでいる。これまでも、やせ過ぎモデルの起用が批判され、2015年にはディオールのミューズに14歳の少女が選ばれたことを発端にモデルの低年齢化が問題となり、ドキュメンタリー映画の「Picture Me」はモデル界の知られざる裏側、汚い部分を暴露して大きな話題となった。
そんななか、ショーモデルのキャスティングを行うアメリカ人のジェームス・スカリー氏が、競合エージェンシーによる劣悪な待遇を告発した。それによると、バレンシアガのキャスティングでは、150人以上のモデルが3時間以上も狭くて真っ暗な階段に閉じ込められ、トイレに行く事さえも許されなかったという。この事実をAFPに対して認めた元グッチモデルのアンナ・ヴィヴチャー(19歳)は契約を逃す事は分かっていたけど“トイレにどうしても行きたくて退散してしまった”と言う。
メゾン側は事実を認めていないが、特に若手モデル市場は完全な買い手市場で、熾烈な競争を強いられるモデル達は契約を取る為にどんなに過酷で残酷な状況下でも弱音を吐く事さえ出来ない状況にあるようだ。昨今では東ヨーロッパなどから生活苦のために西へ出稼ぎに来るモデル達も多く、この4-5年で状況は特に悪化しているという。
上記のドキュメンタリーで一躍有名になった、当時未成年モデルだったサラ・ジフは、”モデルは職業ではなく特権”とみなされる傾向を問題視している。

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