中道MODEMのバイルー党首、大統領選不出馬とマクロン候補の支持を表明

中道野党MODEMのバイルー党首は22日、大統領選に出馬しない意向を表明した。マクロン前経済相に対して条件付きで連携を申し入れると発表、マクロン氏もこれを受け入れた。
バイルー党首は、不出馬とマクロン氏の支持を決めた理由として、極右勢力の台頭という重大な危機の中で、これに対抗するしかるべき勢力がないという危険な状況に陥っていることを挙げて、重大な状況の中で例外的な決断を下す必要に迫られたことを挙げた。バイルー党首は、架空雇用問題で揺れる共和党のフィヨン候補を倫理的な理由で退け、社会党のアモン候補については、左寄りの危険な傾斜が見られるとしてやはり退け、マクロン氏の支持を選んだ理由を正当化した。バイルー党首はその上で、マクロン氏を支持する上で必要な4つの条件を提示。▽政治のあり方を根本的に変えて、多数派の擁立を目指す、▽政治の清浄化・倫理向上を目的とする立法措置に優先課題として取り組む、▽従業員・自営業者の労働への報酬水準が維持されるようにする、▽国会における政治勢力の多様性を推進する(比例代表制の導入)、の4点を要求した。マクロン氏はこれを受けて、政治を刷新し、左右の対立に囚われない人々の結集を図るのが、はじめから自らの掲げた目標だったとして、バイルー党首の提案を受け入れる考えを明らかにした。両者は23日に会合して協議することを決めた。
バイルー党首は数日前まで、マクロン前経済相を「資本主義の走狗」などとして厳しく批判してきただけに、支持決定は意外感もある。スキャンダルのフィヨン候補には合流できないという気持ちが葛藤の末に打ち勝ったと考えられる。また、バイルー党首の支持率は5-6%程度に過ぎず、自ら打って出てもどのみち勝ち目はなく、それならば退いて恩を売った方が得策であるという計算が働いたのかもしれない。この決定について、社会党はバイルー党首の変節を揶揄。共和党の側では、バイルー党首が大統領選の決選投票でオランド大統領を支持したことを挙げて、右派から袂を分かって左派にすり寄るのは今やバイルー党首の常套手段になったと批判している。