欧州議会、EUカナダの包括的経済貿易協定(CETA)を承認

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someoneBuffer this page

欧州議会は2月15日、欧州連合(EU)とカナダの包括的経済貿易協定(CETA)の承認を決めた。賛成408、反対254、棄権33で、賛成多数により承認した。同協定は近く、カナダ国会の批准を経て、その内容の大部分が施行される運びとなる。3月1日付で9割の内容が施行されると見られている。完全な施行には、EU加盟各国による批准が完了することが必要になる。
トランプ米大統領の就任により、自由貿易の原則の見直しの圧力が高まる中で、欧州議会はカナダとのCETAの承認を決めた。欧州委員会のユンケル委員長は、国際的な通商規則に影響を及ぼす斬新な合意であるとして、欧州議会による承認を歓迎した。その一方で、グローバル化に反対する極左や極右の勢力、環境派に加えて、左派勢力の一部もこの協定には反対しており、今後の加盟国ごとの批准の手続きがすんなり進むとは限らない。1ヵ国でも批准がなされなければ、協定そのものを廃止すべきだという極論もある。
協定には、カナダからの牛肉輸入の非課税枠を年間5万トン(現在は4162トン)へ、豚肉については同7万5000トン(現在は5549トン)へ、それぞれ引き上げる旨が盛り込まれており、農業生産者の懸念を誘っている。投資家対国家の紛争解決を目的とした裁判所の設置の方針も、具体化に向けて今後に火種を残している。

関連記事