パリ市、ネズミ駆除に乗り出す

パリ市当局は一連のネズミ駆除対策に取り組んでいる。専門家によると、市内に生息するネズミは380万匹(うち75-80%が下水道に生息)に上ると推定され、住民1人に対して1.75匹のネズミがいる計算となる。市の環境保健担当者によると、駆除業者による殺鼠剤のばらまきを規制するEUルールや、公共の場に設置されている新型ゴミ箱のせいで、この数ヶ月来でその数が増えつつある。この新型ゴミ箱はテロ対策の一環で導入されたものだが、ゴミ箱に捨てられた食品がネズミの餌になりやすい欠点がある。
ネズミ駆除のために一部の公園や公共の遊び場の閉鎖が実施されている。閉鎖により食べ残しを捨てるなどの行為が防止され、その結果、腹をすかせたネズミが捕獲器に入るチャンスを増やすことを狙っている。捕獲器を使った駆除費用は年間15万ユーロに上る。パリ市は同時に、ネズミが餌をあさることができないようなゴミ箱の設置、公共の場における長期間のゴミ放置を監視する清掃チームの巡回、市民に対して無闇に動物に餌を与えぬように指導し、また食品ゴミの正しい捨て方を促す広報活動なども予定している。
パリ市ではネズミを完全に駆除することは無理だが、せめてその数を減らしたいという。担当者によると、感染症を媒介するネズミは保健衛生の点から問題があり、美的にも心理的にも不快な存在であり、建物を損傷して電気をショートさせる要因ともなりえる。