パリ首都圏で鉄道故障相次ぐ

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パリ北駅が関係する鉄道路線で故障が相次いでいる。12月6日には、RER(郊外連絡急行)B線で架線切断の事故があり、北駅以北のロワッシー・シャルルドゴール空港を結ぶ路線の運行が停止。次いで7日には別の架線切断事故があり、同日午後には北駅発着の列車が国際高速鉄道(タリス、ユーロスター)を含めて大幅に乱れた。
故障はインフラの老朽化に由来している。RER・B線の切断事故では、インフラが70年前に整備された古いもので、一部の部品は在庫がなく、現場で応急的に製作する必要があったという。SNCFはパリ首都圏のインフラ刷新を目的とする設備投資計画に既に着手しており、2017年には8億ユーロを投資する(4年前の4倍)予定だが、運行を長期にわたり止めて行う大規模な工事は実施が難しく、専ら夜間工事で進める必要があることから、進捗状況は芳しくない。その間にも経年劣化は進行してゆくことから、このペースだと、2025年時点ではようやく2015年の水準に復帰する程度との見方もある。
折しも、パリ地方では大気汚染の深刻化に伴い、車両通行の臨時規制が6日から導入されている。臨時規制中は公共交通機関は無料開放されるが、利用者の増加に故障によるダイヤの乱れが重なり、混乱に拍車がかかった。車両通行規制は8日にも継続されたが、イルドフランス地域圏(パリ首都圏)のペクレス議長は、公共交通機関の問題が解消されるまで、通行規制を中断するよう、所轄のパリ警視庁に要請した。