冬季の電力供給に懸念、送電事業者RTEが対策を公表

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送電網を管理するRTE(EDF子会社)は8日、冬季の電力需給見通しを公表した。2012年並みの寒波が訪れるようなら、需給のアンバランスが発生し、送電網の運営が厳しい状況に陥る可能性があると指摘、計画停電を含む一連の対策を公表した。
現在、様々な理由により、国内の原子炉58基のうち20基が運転停止中となっており、冬季の電力需要期に向けて国内の発電能力は記録的に低い水準に下がっている。前年と比べると平均で1万1300MW分少ない見通しで、気温が平年より3度低くなると、需給がひっ迫するという。大規模な寒波が数週間にわたり続いた場合には、朝夕の電力需要ピーク時の送電網の安定確保を目的に、踏み込んだ対策の実行が必要になる。
近隣諸国をつなぐ国際連系送電線は容量が1万2000MWあるが、一部の隣国(ベルギー、スイス、英国)はそれぞれ供給が微妙で、頼りにできるのは7000-9000MW分程度と前年よりわずかに少ない。法人によるピークカット及びピークシフトの協力分は前年より伸びず、個人対象のピークカット奨励制度は、政府が普及を見合わせたこともあり、利用できない。政府はこの冬にピーク時の電力消費軽減に協力を求めるキャンペーンを展開する予定で、RTEも専用アプリ「Eco2Mix」を通じた協力呼びかけを行い、数千MW分を確保する計画。RTEはさらに、大口需要家21者を対象とする送電中断(数秒前に通知、1MW分につき最大7万ユーロを補償)により1500MW分を確保する算段を整えている。あとは、5%の電圧低下(4000MW分)と、最後の手段として計画停電(予告を伴い対象地域で2時間に上り送電を中断)を実施し、大規模停電を食い止める計画。