警察官による異例の抗議行動

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警察官による異例の抗議行動が相次いで発生している。警察官を狙った暴力行為が増えていることに抗議、政府や上層部が口先ばかりで対策を講じようとしないと批判している。
17日夜には、パリの凱旋門などに数百人の警察官が自発的に集まって抗議行動を実施。18日夜にもマルセイユで同様の抗議行動が発生した。18日夜には、パリ郊外のエブリー市に地元の警察責任者と会合を開くため訪れた警察庁のファルコヌ長官の自動車を待ち構えた警察官らが取り囲み、やじるという場面もあった。長官は、前日の抗議行動を批判し、責任者を処罰すると語っており、これが警察官らの反発を招いた。
今回の抗議行動は、8日にパリ郊外ビリーシャティヨン市で発生したパトカー襲撃事件が直接の引き金になった。昨春以来の各種のデモでは、過激分子と警官隊が衝突する場面が増えており、警察官は自らを標的にした暴力行為が増えているとして危機感を強めている。現場の警察官を中心として、「保身ばかりを気にする上層部や口先ばかりの政治家、警察の努力をないがしろにする司法官」に対する不信感が高まっており、抗議行動に参加した警察官たちは、人員の増加や装備の増強といった具体策を求め、さらに警察官の仕事に対する承認を求めている。
警察官らはパトカーで移動し、制服で抗議行動に参加している。労組の呼びかけではなく、有志による行動である点も異例となっている。スト権が制限されている警察官がこうした自発的な抗議行動を行うのは法律違反であり、当局は調査を開始しているが、カズヌーブ内相は、警察官の懸念は理解できるとして、火に油を注がないように慎重に対応する構えを見せている。その一方で、社会党のカンバデリス第一書記は、極右政党「国民戦線(FN)」が警察に浸透し、背後でけしかけているとの見方を表明。各方面で物議を醸している。