パリ市近代美術館でビュフェ展

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パリ市近代美術館でベルナール・ビュフェ(1928-1999)の回顧展が始まった。ビュフェは戦後の1947年にデビュー。明確な描線の中を暗い色調の単一色で塗るという趣向の裸体や風景画など具象絵画で一時は芸術界の寵児となった。1970年代にはブームが去ったが、その後も同様の趣向の絵画を量産し続けた。美術批評家からは俗受けを狙った塗り絵の二級品と酷評されることが多かったが、ビュフェ本人は、民衆の心を理解しないエリート主義の商売人どもに何がわかる、と応酬するのを常としていた。ルモンド紙にこの回顧展の時評を寄せた美術批評家のフィリップ・ダジャン氏は、美術史における価値がほとんどないのは明らかだが、飛ぶ鳥を落とす勢いだった時代の映像など各種資料の展示は、「見世物の社会」の時代の到来を跡付けていて興味深いと論評している。2月26日まで開催。月曜休館。