サクレ―に「未来の工場」2ヵ所がオープン

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パリ南郊外サクレ―の科学技術都市で、「未来の工場」の試験施設2ヵ所が28日に開所式を行った。「インダストリー4.0」とも呼ばれる、デジタル技術を最大限に取り入れた試験施設が整備された。
フランスでは、工場へのロボット導入が遅れて、産業部門が国際競争力を失ったという反省がある。ドイツで次世代の工場コンセプトとして注目されている「インダストリー4.0」をフランスでも取り入れて一機に挽回を図りたいところで、今回の試験施設の開所に至った。
このうちの一つは、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が設立した工場コンセプトで、スクーターと砂糖菓子をそれぞれ生産する2つの生産ラインを設置。製造の各段階に拡張現実や自動運転車両、IoT、3Dプリンタなどの技術を取り入れ、その有効性を検証する試験が行われている。生産そのものが目的ではないため、スクーターは組み立てたものを分解し、パーツを循環させる方式で行われる。砂糖菓子の方も、専門メーカーのKubliの協力を得てはいるが、製品を販売するのが目的ではない。
もう一つは、CEA(仏原子力庁)が中心となって設置した「ファクトリー・ラブ」で、こちらは協働型の製品改良プロジェクトなどを進める施設という位置づけであり、年間で20件程度のプロジェクトを受け入れる予定。CEAのほかに、大手企業のPSA(自動車)、サフラン(航空機エンジンなど製造)、ダッソーシステムズ(ソフトウェア)、DCNS(造船)が出資、今後に他社も合流する見通し。現在は、サフランの次世代エンジンLEAPの改良プロジェクトなどが始まっている。